
ニデックは1日、東京証券取引所から上場契約違約金9120万円の支払いを求められたと発表した。会計不正を巡り、企業の行動規範に違反し、株主や投資家の信頼を損ねたと判断された。通知は4月30日付。
東証は違約金の徴求を決定した理由の中で、ニデックでは経営トップによる過度な業績プレッシャーによりコンプライアンス(法令順守)が軽視されていることに加え、長期間にわたって内部管理体制に極めて重大な不備が生じた結果、多数の不正が行われたと指摘。取引所市場に対する株主および投資家の信頼を毀損(きそん)したと断じた。
ニデックは会計不正を巡り、同17日に第三者委員会から受領した最終報告書を公表。第三者委によると、2025年4~6月期までの純利益へのマイナスの影響は累計で1607億円に上る。
同社は調査や決算への影響額の精査に時間を要するとして、26年3月期決算の発表を延期。4月27日に公表した改善計画の改訂版を完遂し、「新生ニデック」への再生に向けた抜本的な改善措置を実行するとしている。
(桑島浩任)